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人生の節目節目に、そして日々の暮らしのお祝いやお慶びのシーンに、ぜひお目出度い縁起物の羽子板・破魔弓を飾ってみてはいかがでしょうか。
女の子の初正月に、厄を跳ね(羽)のけ幸せを呼ぶ、羽子板を
毎年のお誕生日や雛祭り、そして二十歳の記念日などに、羽子板を飾ってお祝いしましょう。
羽子板の歴史は室町時代からで、宮中での羽根つきの記録が残っています。
その昔、羽子板には左義長(さぎちょう:正月が終わって門松などを焼く宮中行事)が描かれていましたが、江戸時代の後期頃からは歌舞伎役者の姿を押絵で作って板に貼った「押絵羽子板」が流行り、発展して日本の伝統工芸のひとつになりました。
また、羽子板の羽根の玉は「むくろじ」(=無患子)の木の種で、無病息災を意味します。女の子の健やかな成長と幸せな人生を願って、初正月に羽子板が贈られるようになりました。その伝統は現代に受け継がれています。
【吉徳大光 百花】
男の子の初正月に、破魔の弓矢で邪気を撃ち破る、破魔弓を
お正月や、端午の節句に、また、毎年のお誕生日、七五三や小学校への入学など、機会あるごとに飾ってお祝いしましょう。
男子誕生の初正月に「破魔弓」を飾って、わが子の健やかな成長と出世を願って祝う現代のカタチになったのは、江戸時代から。しかしその原型としての破魔弓は、平安時代より伝わる、朝廷で皇子誕生の際、弓の弦を鳴らし魔を祓う「鳴弦」の行事があります。
元々は魔や災厄をはらい除く神事用の弓として用いられており、また当時の武家社会では武具としての弓を立派に引けることが一人前の男子となる証でもありました。その後、破魔弓を正月に飾る風習は広く一般へ伝わり、破魔弓を飾って、魔を追いはらう、男の子の健やかな成長のお守りとして現代に受け継がれています。
【吉徳大光 飛龍】
初節句に贈る場合、一般的には赤ちゃんの祖父母が贈ることが多いようですが、特に決まりはありません。
羽子板・破魔弓はその子の幸せを願う大切なお守り。
一人に一つ贈ってお祝いしてあげましょう。
一般的には12月下旬には飾り付けをします。
またお節句のときに、それぞれお雛様や鎧兜と一緒に飾ると、お祝いムードがアップしてより華やかな雰囲気になります。